種から育てるサヤエンドウ|初心者でも大収穫!種まきから収穫まで写真付きでわかりやすく紹介

家庭菜園

春先に鮮やかな緑色のサヤを実らせるサヤエンドウ
茹でても炒めてもさやごと美味しく食べれて栄養も豊富
万能野菜でありながら、実は家庭菜園でも手軽に育てることができるんです。

この記事では、種まきのタイミングから収穫まで、サヤエンドウ栽培のコツを写真付きでわかりやすく紹介します。初心者さんでも安心して始められる内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください!

サヤエンドウってどんな野菜?

さやえんどうの育て方

2025.3.31 さやえんどうの実とお花

サヤエンドウはエンドウ豆の一種で、未成熟のさやを食べる野菜です。
完熟前に収穫することで、シャキシャキとした食感とほんのり甘い味わいが楽しめます。

種類としては、

  • サヤごと食べる「サヤエンドウ
  • 実だけを食べる「グリーンピース
  • サヤと実を丸ごと食べられる「スナップエンドウ

などがあり、いずれも同じエンドウの仲間です。


栽培期間と種まきの時期

大さやえんどうの種

こちらの種を使いました。

サヤエンドウは秋に種をまき、春に収穫する「冬越し栽培」が基本です。

  • 種まき:10月中旬〜11月上旬(発芽温度15~20℃)
  • 苗の植え付け:11月〜12月中
  • 収穫:4月〜5月

※温暖地では秋まきに加えて、春まき(3月)も可能です。寒冷地では春まきがおすすめ。

わたしは中国地方ですが、11月上旬に種まきをして11/15に発芽しています。
種まきの土はナフコの基本の土(肥料なし)を使用しました。
植え替えない場合は栄養のある野菜培養土を使うといいですね。


栄養もたっぷり!サヤエンドウのうれしい効果

栄養豊富なさやえんどう

2025.4.6 収穫したての大さやえんどう

主な栄養

サヤエンドウには、

  • ビタミンC(トマトの3倍!)
  • カロテン
  • ビタミンB群
  • ミネラルや食物繊
  • たんぱく質

などが豊富に含まれており、美肌や免疫力アップ、疲労回復にも効果的。
栄養たっぷりで、見た目にも春らしい野菜です。

4月はほぼ毎日エンドウを食べていたからかお肌の調子がいい気がしました✨

食卓の彩とお弁当のおかずにも♪

きれいな緑が食卓やお弁当を彩りよくしてくれます。
またエンドウはさやごと食べるのでヘタの部分と筋をとるだけなので、生ごみが少ないこともうれしい。
さらにサッと茹でるだけで止まらない美味しさ。マヨネーズを付けて食べてもいいですね。

栽培準備|プランター・土作り・連作対策

プランターの選び方

わたしは小さな花壇を使って育てましたがプランターでも育てられます。
大きいサイズのほうが収穫量も期待できます。

  • 60cm以上の標準サイズで2〜3株の栽培が可能
  • 10号以上の深型鉢でもOK

土づくりのポイント

  • 市販の野菜用培養土でOK。自分で配合する場合は
    • 赤玉土:7
    • 腐葉土:2
    • バーミキュライト:1
    • 苦土石灰、化成肥料を少量混ぜる

水はけを良くするため、底石や発泡スチロールを敷いておくと◎

マリコット
マリコット

わたしはネットを張れる花壇の奥側へ植え付けしました。

連作障害に注意

エンドウは連作障害が出やすい野菜です。
同じ場所で育てる場合は4〜5年空けるのが理想です。

マメ科は連作障害が出やすいといいますよね‥。
これはまだ実験中ですが・・・
わたしは農家さんにように大量に同じ野菜を植えているわけではないので、
エンドウが終われば別の植物(雑草も)を育てて土の中の栄養を偏らせないようにしようと思っています。そうすることで連作障害が防げるのではないかと考えています。
時間がかかるので、結果が分かり次第またブログ記事にしていきますね!


種まきの方法とコツ

発芽した大さやえんどう

2024.11.15 発芽した大さやえんどう

直まきの場合

  1. 深さ2〜3cmの溝を作る
  2. 1箇所に4〜5粒ずつ種をまく
  3. 土をかぶせて軽く押さえる
  4. 発芽までは乾燥に注意し、水やりを忘れずに

ポットまきの場合(わたしはこの方法)

  1. ポリポットに3〜4粒ずつまく
  2. 本葉が3〜4枚になったら植え替え

※一晩水につけてから種まきすると発芽がそろいやすくなります。
発芽温度は15〜20℃で、発芽までは5〜7日が目安です。


苗の間引きと植え付け

成長した大さやえんどう

2024.12.2 成長しすぎた大さやえんどう

間引きのタイミング

  • 本葉が2〜3枚になった頃
  • 弱い苗を選んで根元からカット
  • 最終的に2〜3本立て

苗の植え付け(定植)

  • 苗は本葉3〜4枚までの小さめサイズが理想
  • 株間は15〜20cm空ける
  • 植え付け後は1週間、水やりをしっかりと

※大きすぎる苗は寒さで枯れるリスクがあるので注意!

わたしは、種まきから一月後の12/2に花壇の奥側へ植え替えました。

定植した大さやえんどう

2024.12.2 慌てて花壇へ定植


支柱の立て方と誘引

ネットに誘引させた大さやえんどう

ネットに誘引させました。

サヤエンドウはつる性植物なので、支柱が必須です。

  • 草丈が30cmを超えたら、2m以上の支柱を立てる
  • 支柱は40〜50cm間隔で立て、横向きに紐を張ってつるを誘導
  • ネット支柱(20cm角)でもOK

つるが絡みやすいように、最初は笹や細枝で導いてあげると成長がスムーズです。

わたしは壁を利用してネットを張りました。
数年前にゴーヤやアサガオを育てていて、ネットを張れるようにフックを打ち込んでいます。

鳥対策は必須

防鳥ネット

2025.3.25 ネット完了!

大事に育てたエンドウが鳥に食べられたら悲しいので、鳥対策は必須です。
100均のネットで充分なので誘引で使った支柱を利用してネットをかけましょう。

我が家もエンドウの花が咲き始めると、スズメがよく遊びに来るようになりました。
実がついていないかチェックしに来るのでしょう。
ダイソーで購入した防鳥ネット(2m×2m)を購入してエンドウを覆うように張りました。
すき間があるとスズメが入るので出来るだけすき間を作らないように、ネットの下は石で押さえたりするとよいです。

防鳥ネットを張る様子

防鳥ネットを張る様子

100均ダイソーで購入した防鳥ネット

ダイソーで購入(右側)

水やりのコツ

サヤエンドウは過湿に弱く、乾燥に強い傾向があります。

  • 土が乾いたタイミングでたっぷりと水やり
  • 冬場は回数を控え、春以降は水分量を少し増やす
  • プランターでは、底から水が染み出すまでしっかり水やり

特に3月以降、実が付きはじめる時期に水切れを起こすと、収穫量が減ってしまうので要注意です。

わたしは地植えなので、冬場は頻繫にお水やりはせず、土が乾燥しているときにあげていました。


追肥のタイミングと方法

追肥は生育が活発になる3月〜5月が勝負!

  • プランター:1株あたり5〜10gの化成肥料を株の周りに
  • 路地:1mあたり20〜30gを畝の肩にまく

2週間に1回のペースで追肥すると、花つきも実つきもよくなります。

わたしは無農薬で育てたいので、追肥は自宅で作っている生ごみコンポストの堆肥を株元にまいたり、埋め込みました。タイミングは花が付き始めた頃です。

収穫のタイミング

サヤエンドウは、サヤが膨らむ前に収穫するのが基本
スナップエンドウなどは、サヤがぷっくり膨らんでから収穫します。

収穫が遅れるとかたくなる・筋が出るなど食味が落ちるので、適期を見逃さないように!

わたしも最初は適期があまり分からず、Googleで適期を検索したりしていましたが、さやの中の豆が少し目立つくらいが美味しく頂けることが分かりました。
実が付き始めると、どんどん収穫できるので色々な状態を食べてみて自分の好みが適期だと思います。

わたしが育てた品種は大さやえんどう。
4/1~4/30の間収穫できました。

エンドウがなりやすい病気と害虫

2025.4.18 うどんこ病発生

【病気編】

① うどんこ病

  • 症状:葉や茎に白い粉がふいたようなカビが発生

  • 原因:風通しが悪い、湿度がてい

  • 対策:密植を避け、風通しをよくする、発生初期にベニカXファインスプレーなどを使用、病葉はすぐに取り除く

わたしは無農薬で育てたいので手作りの重曹オイルスプレーを使いました。

 


② 立枯病(たちがれびょう)

  • 症状:苗が急にしおれたり、茎の根元が黒くなって倒れる

  • 原因:連作、排水不良の土壌

  • 対策連作を避ける(4〜5年同じ場所で育てない)、水はけの良い土壌にする、太陽熱消毒や石灰の使用で予防


③ 灰色かび病

  • 症状:さやや茎に灰色のカビ、腐敗

  • 原因:過湿・高湿度環境

  • 対策:雨に当てない(トンネル栽培、ビニールなど)、植え付けの間隔を広げる


【害虫編】

① アブラムシ

  • 被害:新芽・葉裏に群生し、養分を吸い取る

  • 二次被害:ウイルス病の媒介にも

  • 対策:見つけ次第こすり取るか粘着テープで除去、木酢液・ニームオイル・牛乳スプレーで予防、気にならなければベニカスプレーなどの農薬も有効


② ハモグリバエ(エカキムシ)

  • 被害:葉の中にトンネルのような白い線ができる

  • 対策:葉の被害部をすぐに摘み取る、防虫ネットで予防、発生初期なら農薬スプレーも選択肢

わたしは葉を摘み取るか、手袋をして押しつぶして対応しました。


③ カメムシ類

  • 被害:さやや葉を吸汁してしぼませる

  • 対策:見つけたら捕殺、防虫ネットを張って侵入を防ぐ


病害虫予防の基本ポイント

 

対策 内容
連作を避ける 同じ場所で続けて育てない(4〜5年あける)
風通しを確保 密植を避け、間引きも丁寧に
適度な水やり 過湿・過乾燥を避ける(特に冬〜春先)
防虫ネットの使用 害虫の侵入を予防する
観察と早期対応 毎日よく観察し、初期対応がカギ

まとめ

サヤエンドウは、秋に種をまいて冬越しさせることで、春にはたくさんのサヤを収穫できる魅力的な野菜です。

・種まき時期を守ること
・過失を避け、水やりは控えめに
・支柱やネットでつるを誘引
・防鳥ネットで実を守る
・花が咲き始めたら追肥する

この5つを押さえておけば、初心者でも失敗しにくい野菜です。
収穫も簡単でさやごと頂けるので収穫後の処理も簡単ですし、きれいなお花も楽しめます。
家庭菜園の一歩として、ぜひ今年はサヤエンドウを育ててみてはいかがでしょうか?

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